「わかるようでわからない番組制作の仕事」について、さまざまな大学・学部のみなさんが学生目線でインタビュー!
インタビューに答えてくれた花組スタッフ
入社1年目のアシスタントディレクター
吉川 海斗
入社以来、アシスタントディレクターとして相葉ナマブ(テレビ朝日)を担当中。
インタビューをしてくれた学生さん
慶應義塾大学
環境情報学部2年
“テレビ業界に対する見方が変わった。番組制作の現場はちゃんと全員から意見を取り入れ、誰でも大きな活躍が出せる場であり、一丸となって良い雰囲気の職場だった。”
そして花組はフラットな人間関係で、社員それぞれの経験や発想が活かされる職場である。”
他の学生インタビュー
新田桜子(アシスタントディレクター)×武蔵野美術大学 造形学部 芸術文化学科2年
“番組制作は人と人とのつながりが大切なお仕事。たくさんの人との関わり、そしてコミュニケーションを円滑にすることでよりいい番組が作り上げられる。”
橋新亜貴子(ディレクター)×青山学院大学 文学部 比較芸術学科1年
“その華やかな世界の裏側で、実際に活躍しているクリエイティブの方々が、どのように番組を制作しているのか、また番組を面白くするにはどうしたらいいか綿密に考えられていた。”
今回は入社1年目のアシスタントディレクター、吉川海斗さんに慶應義塾大学2年生の学生さんがインタビューしてくれました。
花組の吉川さんは2021年の入社です。入社以来、アシスタントディレクターとして相葉ナマブ(テレビ朝日)を担当しています。
今回はインタビューの内容をレポートにまとめてもらいました。学生さんのからみた番組制作の仕事、そして花組ははどのようにうつったのでしょうか?
テレビ番組 制作会社である株式会社花組の吉川海斗さんにお話を伺った。彼は新卒一年目でADをしていて今回のインタビューで私の質問に快く答えてくれた。
私はそもそもどのようにして番組の一つの回が出来上がるのかを知らなかったので率直に聞いてみた。
想像とは違っていた、初めて知る番組制作の仕事
番組の大枠はすでにできていることを前提に、毎週やる一つ一つの回は定例会議を行ったうえで文化会という会議にかけることを知った。そこでも放送作家さんなどと意見を交えて掘り下げていくのだと。そして驚いたのは実際のロケに行く前にする準備の多さだった。ロケ地の下見などをするロケ班や実際に出演してくれる一般の方々との連絡、実際に企画で作る料理の詳細を詰めて報告して実際のロケに臨む。これを大体一か月のスパンでやり遂げてしまう。漫然と見ていた毎週のテレビの裏にこれほどの時間や準備があったのは、考えてみれば当たり前かもしれないが目から鱗だった。
イマージとは違う?!タレントさんとスタッフの距離感
吉川さんが感じた現場に行く前と後とでのギャップを聞かせてもらった。まず吉川さんが教えてくれたのはタレントさんとスタッフさんとの距離だった。収録の合間にタレントさんのほうから話しかけてくれて、気軽に雑談をするそうだ。そのおかげでスタッフさんとしてもタレントさんとの連携がスムーズに行えるようになるという。私も少しこれについては驚いた。現場でもテレビ制作会社がホストでタレントさんがゲスト、だからホストである制作会社のスタッフが気を使ってタレントさんが働きやすい現場を作っているのかと思っていた。しかし現にはスタッフさんと同様タレントさんもその現場の活気や働きやすさに貢献してくれているんだなと実感した。
番組制作の仕事は「ブラック』ってホント?実はそうではない、別の苦労も!
テレビ制作会社のADというととても労働量が多くてブラックだという偏見が私にはあった。それも少し吉川さん自身も入社前は思っていたらしい。しかし現実はあまりそうではないらしい。吉川さんの現場では終電までには帰れて、ほかの業界より遅い出社時間なので、たとえ前の日が遅くともつらい思いをすることはないと教えてくれた。これまでは想像よりも良かったギャップを教えてくれたがやはり想像よりも大変な面もあるそうだ。その一つがテレビでよく見る商品の紹介シーンで使う映像の撮影だ。実際映像が流れるのは数秒だが、その数秒を放送するためにかかる準備はとても長い。商品を出している企業様の調査や連絡、そしてそれを撮るのもロケ当日ではなく別日に撮るのでその手間もある。これを全部やっているからこそ「これだけ苦労したのに映っているのはこれだけか」と感じてしまうと笑い交じりに本音を語ってくれた。
番組制作会社としての花組って風通しがいい?!
テレビ制作全体のお話が聞けた後には株式会社花組に関しても聞いてみた。吉川さん自身新型コロナの影響で花組本社に行くことが少なかったが、そんななかでも感じることがあったという。それが会社の人間関係がフラットだということだ。その一つの要因が会社の若返りだと感じた。番組制作で接する花組の同僚たちは皆若い人が多いそうだ。プロデューサーのような立場の人で歳が離れていても、気軽に話しかけてもらえるという。班制度を取り入れた企画募集に関しても花組のフラットさが垣間見えた。6、7人の班にわかれる班制度を取り入れて企画募集があった際はその班に分かれて会議をするそうだ。そのおかげで新人にも発言権が回ってくる「風通しの良い職場だ風通しの良い職場だ」と吉川さんはと吉川さんは教えてくれた。
今回のインタビューで変わった自分の会社という組織への考え方
総じて私はテレビ業界に対する見方が変わった。番組制作段階でもどうせ地位が高い人が全部決めているんだろうなと考えていたが、ちゃんと全員から意見を取り入れられるように取り組まれていた。むしろ制作途中何気ない会話の中ででた案が採用されることもあって誰でも大きな活躍が出せる場なのだと感じた。タレントさんとスタッフさんとの間でも上下関係があるのかと思っていたがそうでなく一丸となって良い雰囲気の職場を作られていた。もしかしたら自分の中で職場は全部そんなものという偏見があったのかもしれない。しかし吉川さんを通して花組というテレビ制作会社を見ることでそうではないという励みにもなった。少なくとも株式会社花組はフラットな人間関係で、社員それぞれの経験や発想が活かされる職場なんだなと私は感じられた。